つづきです。
「ベルヌーイの定理」だけでは翼に揚力が発生する理由を説明できません。
「ベルヌーイの定理」は空気が流れるスピードの差により圧力差が発生し、圧力の低い方に引っ張られる。
以上を説明しているだけで、そもそも翼の上下でなぜ流速に差がでるのか?についての説明にはなっていません。
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そこで前記事で書いた「クッタの条件」が必要になります。
翼の前縁で上下に分かれた空気が後縁で “緩やかに合流する” ことが「クッタの条件」です。尖った翼の後縁により“緩やかに合流する”のです。更に翼に迎え角があった場合、空気の循環が発生します。
翼に起きる空気の循環とは(左向きに進む飛行機を想定)翼の上には右方向、下には左方向(時計回り)に向かう空気の流れがあるのです。つまり、翼の下には進行方向へ逆らう流れが発生しているのです。しかし、実際には飛行機は凄いスピードで前進しているので、前方からの空気に押され、この翼下方の流れ・進行方向へ逆らう流れを見ることはできません。
上が速くて下が遅い右へ流れていく空気の流れを見るだけです。
この翼周辺に空気の循環があることを証明する一端となる映像を見ることが出来ます。
◆超絶!!!渦巻雲!!! Japan Airlines Narita Airport Takeoff 成田空港離陸◆https://youtu.be/MJ7Wnm08gQM
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翼周辺の空気の循環が段々翼端へと集まっていき“翼端渦”という竜巻のような渦を作るんですね。それで、この翼端渦が後方を飛んでいる飛行機に影響を与え最悪事故につながる場合もあります。特に前方を飛ぶ飛行機が大きく後方が小さいと、大きさに差があるほど事態は深刻になります。
この翼端渦を小さくし後方への影響軽減と飛行機自体の燃費向上のため翼端に“ウィングレット”が付いている飛行機が今や主流となっていますね。
いかがだったでしょうか?
私自身の知識確認のためにも今回の記事を書いてみました。小難しいことばかりで失礼しました。
※今回こちらの記事を参考に書かせて頂きました。但し会員登録しないと最後まで読めません (๑•﹏•)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140514/264597/?n_cid=nbpnbo_fbbn
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