自衛隊機、アフガンへ派遣 退避(追記あり)

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C-2輸送機と第3輸送航空隊第403飛行隊の部隊マーク


自衛隊機、アフガンへ派遣 現地職員ら数百人退避準備:KYODO


2021年8月23日、航空自衛隊のC-2輸送機1機がアフガニスタンの政変に伴う邦人等の脱出を支援するため、資機材の運搬に使用されることとなり、その第一陣として入間基地を出発しました。これはC-2にとっては日本国外での初の輸送任務となります。入間を出たあと美保基地で給油、人員を載せ周辺国拠点(パキスタン)へと向かいました(24日イスラマバード到着)。


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後方から


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後部貨物室ドア


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人員を載せる時はこの簡易座席を展開します。もちろん旅客機の座席に比べれば乗り心地は相当悪いでしょう。


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貨物室前方にあるロードマスター(空中輸送員)ステーション



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8月24日、C-130H輸送機2機が小牧基地を出発、入間基地で資材・人員を載せ同じく周辺国へ向かいました(25日イスラマバード到着)。






更に、8月26日、政府専用機1機が追加の資材・人員を載せ小牧基地より周辺国へ向かいました(資材・人員を降ろした後帰国予定)。これで派遣された航空機は計4機となります。



C-2が周辺国空港(イスラマバード)で拠点を作り、C-130Hが イスラマバード (パキスタン)⇔ カブール(アフガニスタン)をピストン輸送し邦人、日本政府に協力してくれた外国人のアフガニスタンからの避難を援助します。

治安情勢が悪化した海外での自衛隊法に基づく在外邦人などの輸送の任務は、これまでに4回行われていますが、外国人を退避させるのはこれが初めてとなります。これは非常に重要なことで日本の国際的信用度に繋がる行動です。「日本人だけ助かればそれでいい!」としてはいけません、そんな国に未来は無いのです。

1985年のイラン・イラク戦争時の 在留邦人脱出劇 からすると、「やっとここまで来たのか」という感じであります。あの時は日本人全体が本当に情けない思いをしたと思いますよ。


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毎日新聞Webより。
アフガニスタンへ向かって離陸するC-130と東京パラリンピックの展示飛行へ向かうブルーインパルス T-4(入間基地にて)実に対象的な光景です。


在留邦人、外国人はもちろん、全隊員・関係者が無事であることを祈っています!



✈✈(8月28日追記)✈✈✈✈✈✈✈✈

自衛隊機 アフガニスタン人十数人をパキスタンに輸送:NHK

27日、派遣された自衛隊機はパキスタンに日本人1人を退避させました。が、それ以前に26日、アフガニスタン人十数人をパキスタンに輸送していたことが分かりました。自衛隊機は一旦アフガニスタンを離れ当面パキスタンにて待機するようです。

※一部にはアフガニスタン人も退避させていた部分は報道せず、日本人一人のみの救出にとどまった、自衛隊機派遣は無駄だったような印象操作をする(?) メディアもあります。様々な報道を比較し判断する必要が我々にはあります。







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